書評『「東洋的専制主義」論の今日性 ー 還ってきたウィットフォーゲル』(湯浅赳男、新評論、2007)ー 奇しくも同じ1957年に梅棹忠夫とほぼ同じ結論に達したウィットフォーゲルの理論が重要だ

ウィットフォーゲルと梅棹忠夫 。生涯まったくかかわりのなかったドイツの社会科学者と日本の民族学者は、 まったく別個のアプローチから出発したのであるが、奇しくも同じ1957年にほぼ同じ結論に達した のである。これは本書の第5章「ウィットフォーゲル理論の残したもの」に記されてい...