第1話:11歳で母を自殺で亡くした若者が生きることを諦めなかった『からあげ』の話。

突然の母の死ー母が亡くなって15年が経つ。あの日、僕は小学校の校庭で漠然とした『違和感』を感じ取った。『嫌な予感がする…』体育の授業中にバレーボールのコートで、クラスメイトとボールを追いかけているときだった。突然、その瞬間は訪れた。校庭の片隅で僕たちを見守るくすのきの表情は、いつもと違う気がした。吹く…