『遠読 〈世界文学システム〉への挑戦』 フランコ・モレッティ著

 文学作品をじっくりと味読することが本来の読書だとする愛好家からすれば、本書の「遠読」には鼻白むかもしれない。何しろ、1740年から約100年間の7千冊に及ぶ英国小説をとりあげ、表題の語数が数十語から数語へと減少するという変化を検出したり、『ハムレット』と『紅楼夢』の登場人物間の会話数をネットワー…