クズなぼくは永遠に言い訳をして生きていく。

西川美和さんの作品がいつも仄暗(ほのぐら)くどこか痛々しいのは、ぼくらが見たくない人間(自分)の弱さを炙り出しているからだ。 映画『永い言い訳』の主人公、人気小説家の幸夫(さちお)は、妻が死んでも涙を流すことさえない。亡くなってからまだ日が浅いうちに、妻の遺影のある部屋で不倫相手とセックスをするクズ…