負けても再び立ち上がる村田諒太。哲学者・岸見一郎への告白。

青年拳闘家は、長身を折りたたむように椅子にかけた。五輪の金メダルを獲得し、プロ転向後も無敗で今や世界戦に挑もうという、周囲からすれば順風満帆の競技人生。だがその青年・村田の心には、常に悩みや疑念が渦巻いているようだった。