斧田小夜『瞑目トウキョウ』(破滅派, 2016年-, 完結)

チェリー手提げ暗函からデジタル一眼レフまで、二十世紀はカメラにとっても激動の世紀だった。 写真に取り憑かれ、カメラに魅せられ、運命を狂わせた曽祖父。写真への情熱を忘れられなかった祖父。写真を恐れた父。 そして僕は――写真家になる。 時代を映すその目を前に、瞑目せよ。