類人機 01-01|黒部昭大|note

第一章  1  下町の商店街にある古い喫茶店の前で、短い濃紺のエプロンを腰に巻いた中年の男が閉店時間になったその店の電光看板のプラグを抜いて片付けている。  緩慢な動きも毎日の習慣になっている手際良さでコードを巻き取り店の中に担いでしまい入れると、今度はカウンターの裏に引っ掛けてあった小型のほうき…