水面下vol.8 | SAKI.S | note

キッチンからコーヒーを片手にして、彼女は戻ってきた。リビングのいつもの椅子に座り、どこからともなく読みかけの本を出してきて、それを読んでいる。あまりに深く潜っているので、僕はいつものことだと思いつつも、せっかく豆から挽いたコーヒーが冷めてしまうんじゃないかと、気になった。やがて彼女が顔を上げた。水…