遠くのファンタジー。|古賀史健

「2巻まで読んで、おもしろければ……あとは一気です!」 そんなふうにおすすめされて読みはじめた、北方謙三版『水滸伝』。これがまあ、まんまと引っかかってしまったというか、ひさしぶりにページをめくる手がとまらない快感に酔いしれています。全19巻のうち、まだ6巻の途中なんですけど、なんならもう、これ以上を…