災いとクローバー | ろす | note

(第二回SS合評参加作品) 四年ぶりに訪れる故郷は、記憶の中とそれほど異なってはいなかった。山を切り開いて造られた人口一万人程度の新興住宅地。幼い日の僕にとって「世界のすべて」だった町。思春期の僕にとって退屈の閉塞の象徴だった町。考えてみれば僕はずっとこの町を出て行くことばかり考えていた。この盆地を…