草原の記憶 | 珠智 無一 | note

彼の視線に気がついたのはキャンプに着いて三日目、雨の馬上でであった。当初のスケジュール外の乗馬時間だったので、いつもと異なる隊列で歩を進めていた。こちらが視線を返すと、また視線が返ってくる。一体、何なのだ? と思っていたら、一頭馬を挟んで向こう側の彼の方から年齢を聞かれた。 と言っても、モンゴル語…