J.デリダの「生命倫理」序説――P.シンガーの動物解放論を批判する — Twishort

はじめに  ピーター・シンガーは種差別(speciesism)を批判する。種差別とは、「私たちの種〔人類〕の成員に有利で、他の種の成員にとっては不利な偏見ないしは、偏った態度」(シンガー [2009=2011:27])による、人類を不当に優遇する社会構造のことである。シンガーは、この種差別を、人種差別や性差別とのアナ…