「中将湯」という銭湯と「バスクリン」

「ツムラ」といえばまず「バスクリン」を連想するが、明治二十六年創業の老舗・津村順天堂(現・ツムラ)の礎をつくったのが、奈良時代の悲劇の皇女「中将姫」が考案し、創業者の母の家に伝えられていた家伝薬を改良したという婦人薬「中将湯」(ちゅうじょうとう)である。この和漢薬からのちに「バスクリン」が誕生する…