聡子の独白2 ~1942年~

眠れない夜を過ごし、窓から朝日が差し込んできた頃、ずっと続いていたカシッという音が消えました。 何をするにしても、あの絵の側を通ることになるので、長いこと動けずにいましたが、やはり夜と違って明るいということは、人を元気にするのですね、思い切って絵を見に行くことにしました。