孤独と闇 第一章 干からびた黒いもの

文中に出てくる名前は、すべて仮名です。 あれは、2018年5月も終わりに近い、ある夜のことでした。仕事中の私宛に、実家の母から着信がありました。 かかってきた電話の内容が分からないので、私に折り返して要件を聞いてくれというのです。 私は上に兄もいて、両親は高齢ですので、もう、少し耳も遠く、特に知らない人か…