鍵穴を抜ける蝶

「鍵穴を抜ける蝶」という観念が、しばらく前から自分の頭の中に棲みついて離れない。たぶんこのモチーフは、今も自分の想像力の世界を飛び回っているような気がするので、いつか書く恋愛短編連作集に登場するのではないかと思う。 その短編はドッペルゲンガーもので、進学した高校に自分そっくりの男子高生がいることに気…