銀色の裏地を探して

ずっと心に月が懸かっている。 こんなにも長い間、月が心で輝きつづけていると、不意に胸が苦しくなったり、わけもなく涙ぐんだりしてしまう。 何とかして、あの唯一無二の月の輝きを心穏やかに味わえるようにならないかと、本を探していた。最近、街一番の本屋さんの「精神世界」の書棚の前によく立つようになった。そこ…