小鳥たちのさえずりは刑事事件の外で

オースターの『偶然の音楽』に上の記事で触れたとき、久々にジョン・ケージを聴き返したくなった。1950年を境に、ケージは現代音楽家のケージになったと言われる。偶然性や不確定性を作曲手法に取り入れてからのケージは、ひたすら前衛的だ。 物心ついた頃から、支持政党が甘党な自分は、1950年以前のケージが好きだ。晩年…