紬は素材からして格が低い×→戦前は紬の礼装があった〇(=着物の格は素材よりも紋の有無と色柄で判断していた)~昭和後期のおかしな言説~

 今回は、前回の木綿友禅の話に続き、「紬は紬というだけで格が低い」という言説は誤解であり、戦前までは紬の礼装があり、着物の格は素材よりも紋の有無と色柄で判断していたというお話です。 戦後の呉服の世界では、「紬はどこまでいっても格の低い着物(カジュアル着)だ。」「紬の訪問着は戦後に作られるようになっ…