遠き夏の日

汗がだらだら出るようなとても暑い夏の日。 「こんなに暑い中で寝てられんやろ・・」 誰もが思うぐらいのそんな日に、私はなぜか朝寝坊をした。ありえない。自分で自分を疑った。目覚めた時、寝間着は汗でぐちょぐちょで扇風機が右から左へゆっくりと首を振りながら静かに風を吹かせていた。 「はぁぁ・・今から図書館へ行…