トリフォーは、『狂った果実』のどこに感動したのか - 指田文夫の「さすらい日乗」

昨日のトークイベントで言い忘れたことを帰りのバスの中で思い出した。それは、よく石原慎太郎がえばっていう「ヌーベルバーグは俺の『狂った果実』をみて彼らの映画を始めた」というものである。1950年代の末、パリで日活の『狂った果実』が上映され、それをフランソワ・トリフォーが見て驚き、自分の処女長編の『大人は…