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【書評】自分をやめたらどんな景色が見えるのか 『誰でもないところからの眺め』
舞台は東日本大震災から数年後の宮城県。余震が続き、なんとなく不安を感じながら皆生活している中、少しずつ異変が生じていく。言葉をなくし、記憶をなくし、自分をなくしたら、どんな世界が見えるのか。日本漫画家協会賞優秀賞受賞作。 「なぜ逃げないのか」認知症の父が問う。気にも留めなかったその言葉が、じわりじわ…