東京オルタナティブ百景 | Bug-magazine

JR相模原駅の改札を出て、駅ビル内に隣接するドトールでガイドを待つ。コーヒーを啜っていると、まだあどけなさの抜けない顔立ちの女性が、遠慮がちに声をかけてくれた。肩から胸に提げた大きな名札には、筆名だろう「吉田十七歳」の文字。挨拶も早々に、初冬の曇天に覆われた相模原の街路を彼女に先導され歩いてゆく。