ベルギーの密かな愉しみ
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ノラの仔猫 エリとの別れ (後編)
(前回の続きです) 「エリちゃん来た!」 わが家の朝はその仔猫が来たときに始まる。たまに朝焼けを連れて5時過ぎに現れることもあった。窓からのぞいて報告するのが私の役目、いや特権だ。たいていは6時から7時の間に玄関前の、ヤマホロシの枝から下がったハロウィーンの飾り、ジャコランタンの横に座って待っていた。 …