『最後の親鸞』/吉本隆明 - 関内関外日記
ひさびさに、これほど夢中になって読めた本はなかった。すばらしい読書だった。俺は『妙好人』(鈴木大拙)など読んで、その信のあるところが、弥陀の誓願の方であって行者のそれではないという絶対他力というところの、それじゃあ<信>と無縁のところについてのはたらきはあるのか、その他力本願を推し進めれば<信>も…