諸君、川崎貴子の時代だ

古くから、日本人の感受性の基底(おくそこ)には、「をかし」と「あはれ」がある。まず、間違いのないことと思います。枕草子と源氏物語。ほかにも、奥ゆかしいとか、懐かし(心惹かれる)とか、慕う(恋愛感情とはちょっと位相の異なるところで)とか、実に味わい深い形容詞が、やまとことばには、ある。そしてそれが現…