北条裕子「美しい顔」雑読(2)

前回に続いて北条裕子「美しい顔」を雑に読んでいきます。 dk4130523.hatenablog.com 黒い顔のまん丸の目は私のからだを覗いていた。いや、そんなはずはないのだが、シャッターが下ろされるたびに、ぱらり、ぱらりと一枚ずつ服を脱がされていくような気になった。男が私のことだけを撮っているように思った。黒い仮面の下…