短編小説『The victim』

部屋で私はただただ横になり続けていた。ぼんやりと床を見つめている。ほこりが床の数センチ上で舞う。少しの空気の流れに乗ってほこりがただよう。私がほこりに息を吹きかけてやるとほこりは舞い上がって、窓から差し込む陽の光に照らされて光ったが、陽の光に目を細めた瞬間どこに行ったかわからなくなって、また床を見…