「上遠野浩平論」②誰より早くセカイにたどり着いた作家(『冥王と獣のダンス』)

上遠野浩論の第二回。 前回は上遠野浩平のプロフィール、あとがき、インタビューの証言を基に、上遠野浩平がどのような人生を送ってきているかを探り、それが作品のバックボーンとなっていることを確認した。 今回からはいよいよ文学論らしく、発表作品の分析に入ろう。 しばしばセカイ系作家の代表とされる上遠野浩平だが…