源平碁
これは西洋碁の一種で、日本の将棋盤より一側少い競技盤を用ひる。(六十四目) 駒は碁石ぐらゐの厚紙を六十四枚つくり、それを片面は赤、片面は白にして三十二枚づつ二人でもつ。そして中央の四劃へ斜めに白と赤を二つづつ置いてから競技をはじめる。これは、詩人であり、小説家であり、随筆家である矢野目源一*1氏の「娯楽…