『渋谷のラブホテルとホームシック・ブルース』

「私たち、このままなんとなくで大人になるのかな」ベッドの上で体育座りをした奥川が、絞り出すように言う。「24歳って、もう結構大人だと思うけど」「私は25だけど」「じゃあ尚更だよ」床にとっ散らかった服を拾い上げ、順番に着ていく。汗とアルコールを吸い取ったシャツは冷たく、臭かった。「私のもとってよ」「うん…