シンメトリーを取り込むアシンメトリーな個性。

書店の一角に設けられている洋書コーナーの本を端から順に目で追った。 正直、何も考えずに背表紙のタイトルも読まぬまま視線を流すだけでは、何の本だか見当がつかない。 しかし、人の脳は不思議なもので、ただ視線を流しているだけでも、着々と情報収集をしているのだろう。 ある瞬間に、パッと本のタイトルが浮かび上が…