カエル先生・高橋宏和ブログ
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真夏と文庫
風さえもやんでもわんとした真夏の大気の中をのたのたと歩いていると、八百屋の店先で店主が文庫本を手にじっと腰かけているのが目に入った。文庫本の、はじめから3分の1程度のページを開いてただ見つめているようにも見える。 昼過ぎのことで買い物客はひと段落して店にはほかに誰もおらず、暑さのせいで道行く人たちも…