書評「アルビノを生きる」(川名紀美著)---当事者の言葉の記録がなかった、という広くて深い空白を埋める作品

2013年刊行なので、遅まきながらの書評です。 アルビノ当事者で研究者の矢吹康夫氏が、単著「私がアルビノについて調べ考えて書いた本――当事者から始める社会学」を発表。読了した後に、書評を書こうと思ってましたが、内容が複雑のため、口直しに、もっと手軽なアルビノについてのノンフィクションを読もうと思って、やっ…