卵焼きとマグダラのマリア

仕事のあと、遅めの時間にいつものバーへ。たまに店で顔を見かけ軽く挨拶を交わすぐらいの仲だった男性と隣り合わせに。彼の前にはアイラとスペイサイドの酒が数本並んでいる。私のタリスカーソーダが半分なくなった頃、彼に話しかけられた。彼と話すのは初めてのことだった。 この店でお通しが出てくると、お袋がよく冷蔵…