ある痛み

痛みの元は無くなった 誰にも知られること無く 自分だけが知っている 長い間煩わされていた しばしの開放感はあるのだが 必要あっての痛みの元 ぽっかり空いた穴は 再び埋まることはない この欠落はまた自分だけが 引き受けなければならぬのだ