殺しは二十歳になってから

幼馴染のミチは代々殺し屋の家系で、僕は、……そんな職業は実際にはないのだけど、対比してあえて言うならば殺され屋の家系だった。父も母も、僕を生んですぐに殺されてしまったし、祖父母もその親世代も、みんなみんな短命だった。幼いころの僕は自分の背負わされた理不尽な運命におびえ、いつでも泣いてばかりいた。孤児…