晴れた日のねどこ
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宝石の目 -裏側-
9月9日、わたしは横浜にいた。 その日は久しぶりの夏日で、 自販機で買ったペットボトルのお茶を飲みながら、額の汗を拭ったことを覚えている。 ワールドポーターズの映画館へ向かう途中、隣を歩く友人がぼやくように言った。 「わたしたちはさあ、どこにも逃げられないんだよ」 遊園地のアトラクションを右手にぼんやり見…