青の記憶

「あおいのがいぃの~、あおいの!」 駄々をこねている3歳くらいのわたし。 まだ幼かった頃の声を録音された カセットテープが残っている。 「そんなものはないよ」 とすかさず母親の声。 いつもではなかったのだけれど、 洋服か何かを選んでもらった時に、 姉が「青」で、わたしが「赤」だったことが 気に入らなかったの…