季節を綴る イラストレーター小幡彩貴の世界 夏篇

雨が通過したバス停、バックパックのなかのサイダー、早朝に収穫するトマト、冷房の効いたしずかな図書室、勝手口に届く山からの風、横並びですする素麺、日暮れの田んぼの水路の音、背の高い雑草の匂い、ベランダから見える打ち上げ花火、電話越しに聞こえる声、いつの間にか選ばなくなるアイスコーヒー。 イギリスの雑誌…