医学史とはどんな学問か第5章 宗教改革とパラケルスス主義 1550-1650

  《要旨》  16世紀の中葉から17世紀の中葉にかけて、ヨーロッパ各地で宗教改革と反宗教改革の運動が政治・文化・社会に大きな影響を与えた。カトリック教会とそれを批判するプロテスタントの各派は、相互に批判しあうと同時に、それぞれの内部においても激しい論争と政争を展開させた。この宗教改革と密接に結びつい…