「何かに消費されている」と感じる人こそ、写真家奥山由之さんの写真展には行った方がいいのかもしれない  

「なんだこの写真は……」 電車の壁にプリントされた一枚の広告写真を見て、私は思わず立ちすくんでしまった。 青空の下で一本のポカリスエットが宙を舞っている写真。 フィルム特有の色合いで描かれた一枚の写真に私は度肝抜かれた。 とにかく写真を見ただけで、心にドシンと何か重たいものがのしかかってきたのだ。 電車の…