なるほど、笑えた

今年の初めに母方の祖父の葬式があった。2月の冷たい風がぴゅうぴゅうと吹き付ける、研ぎ澄ました刃のように晴れた日だった。 祖父とはここ数年疎遠だった。もともとが人嫌いでひどく気難しく、自分のペースを乱されることを何よりも嫌う人で、連れ合い(つまり私の祖母)を十年以上前に亡くして以降はずっと独り暮らしだっ…