上野千鶴子はものすごい

荒俣宏の『プロレタリア文学はものすごい』(平凡社新書)は、すでに絶滅したプロレタリア文学をSFやホラー、エロ小説として読み直していて、じつにおもしろい。 たとえば平林たい子の小説には、セックス、出産、生理、排便、はては痔の話まで、エログロと呼べるほどの描写があふれている。平林たい子はこうした「女を捨…