黄色の花の咲く家で

ばあちゃんの家、と言うと家の前にあった木を思い出す。 何の木だったのかわからないが、黄色い花をつける木だった。 兄弟や従兄弟の中で、子供の頃から勉強もスポーツもぱっとしなかった俺だったけど、ばあちゃんだけはいつも優しかった。 ばあちゃん家に行くと、その黄色い花をよく眺めていた。 「ばあちゃん…。苦しいか…