音そのものへの旅 網守将平 SONASILE

配置の音楽・創発の音楽 現代とそれ以前の音楽史を無理を承知で分類するなら、「音そのものへの批評眼」の誕生が分岐点になる。西洋、クラシックと言われる音楽においては、音色そのものへの意識はあったにせよ、歴史的な文脈に限定された楽器しか用いられなかった。ハイカルチャーとしての西洋音楽に現れる限定された楽器…