【日刊 太宰治全小説】#号外 『虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ』について

昭和12年(1936年)6月1日。新潮社から「新選純文学叢書」の一冊として、太宰2冊目の作品集『虚構の彷徨 ダス・ゲマイネ』が刊行されました。 処女作品集『晩年』の刊行から約1年後。パビナール中毒による東京武蔵野病院への入院や最初の妻・初代さんとの心中未遂・離婚という、激動の1年を経ての刊行でした。 今回は、こ…