記憶の宮殿の門を叩く前に。

"記憶の宮殿"とは、古代の学者たちがよくたしなんでいた記憶術であり、ヴァンダル族が焚書に狂奔した中世の暗黒時代、そこには膨大な量の情報が蓄えられたものだった。 ー『ハンニバル』(トマス・ハリス[著]、高見浩[訳]、新潮文庫2000年) 人と話していると、「物知りだね」「変わってるね」と、よく言われる。 自分自身、…