【Kenshi短編2】選ばれし者ではなかった

前回はこちら 北へと向かっている途中、ボイドは道中で集落を見つけた。近寄ってみると誰もいない。おそらく住民はスキマーの群れに襲われたか、奴隷商人たちにさらわれてしまったのだろう。ここで生き残ったのは、青々とした食用サボテンだけだ。強烈な日差しと乾いた風にさらされながら、何事もなかったかのように、サボ…