『一九八四年』「Aであるが、Aでない」を飲み込めるか。

「ま、過去も変えられるんだけどな」と、あのときの社長は言った。社会人になって、初めて勤めた会社でのことだ。なんで、覚えてるのかはわからない。妙なことだなと感じたのだろう。未来は変えられる。それならわかる。でも、過去も変えられるという。どういうことなのだろう。 『一九八四年』はずーっと読もうと思って、…